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朝日:震度判定、実態とズレ 宮城・岩手6強でも全半壊7棟 2008年6月20日 http://www.asahi.com/national/update/0620/TKY200806190312.html 引用・・・気象庁が速報する震度が最近、被害実態と合わなくなっているという指摘が専門家から相次いでいる。・・・95年の阪神大震災で、最大震度7が分かったのは3日後の現地調査でだった。これでは初動に役に立たないと、気象庁は96年に「計測震度」として、震度計で自動的に算出できる体制を強化。計測震度は、「5弱」「6強」など10段階に増やした震度階級に「翻訳」後、2、3分で発表できるようになった。震度計は現在、自治体などの設置分も含めて全国で約千カ所に増えた。・・・ 今回、観測された最大の計測震度は宮城県栗原市の6.2。震度階級では「6強」にあたり、震度階級解説表では「耐震性の低い木造住宅では、倒壊が多い」とされる。ところが、総務省消防庁の19日現在のまとめでは、同じ6強の岩手県奥州市と合わせた被害は全壊4棟、半壊3棟で全世帯(6万7817)の0.01%だ。 今後増える可能性はあるが、家屋への被害に限って見れば、同じ6強の揺れだった新潟県中越地震の小千谷市(31.0%)、能登半島地震の石川県輪島市(12.1%)などと比べ、かなり低い。 ・・・筑波大学大学院の境有紀准教授(地震防災工学)は、「5強」が妥当だとみる。・・・00年に起きた鳥取県西部地震では6強だったが死者はゼロ。国土庁(当時)の検討会で、「実態と違うのではないか」との意見が出ていた。・・・・震度階級に意味はあるが、一つの物差しで測るのは難しくなった」というのは東京大の古村孝志教授(地震学)。・・・気象庁は、・・・公式には「被害が出る大きな地震のデータはまだ少なく、見直す予定は今のところない」(宇平幸一・管理課長)と説明する。・・・引用終わり 朝日:被災家屋「危険」6.5% 同規模震災下回る 2008年6月19日 http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200806180355.html 引用・・・ ◆伝統工法と軽いトタン屋根がカギ ・・・・土壁に露出した横板の様子から、「貫(ぬき)工法」と呼ばれる伝統工法が使われている点に注目した。穴を開けた柱と柱に横板を組む。地震でも揺れに合わせて建物全体がしなる。・・・「農家が多く、伝統工法の木造家屋が多かったことが、倒壊につながらなかった原因のひとつでは」と分析した。・・・約20棟あるこの地域で、「危険」判定はなかった。・・・は「中越沖地震との違いは、付近に多いトタン屋根ではないか」と話す。・・・が調査した11棟のうち4棟は土台から基礎が10センチ以上ずれていた。・・・ ◆断層周辺に家まばら 揺れの周期も影響 ・・・東京大地震研究所の纐纈(こうけつ)一起教授は「被害が山側に集中したのは断層の直上だったため。(今回のような)逆断層の場合、一般的には乗り上げた地盤側の被害が大きくなる」と指摘。今回はそこに人家が少なかった。 ・・・次は地震波の特徴だ。建物には、種類や高さによって揺れやすい周期がある。特に周期1秒前後は木造住宅などに壊滅的被害を与え、「キラーパルス」とも呼ばれる。 家屋の現地調査をした東北大災害制御研究センターの源栄(もとさか)正人教授(地震工学)は「今回は周期0.5秒以下と短い地震波が多い一方、加速度が大きかった。こうした揺れは木造や低層の鉄筋コンクリートの建物を倒壊させるパワーはないことが多い」と指摘する。 東京大総合防災情報研究センターの古村孝志教授(地震学)も同様の見方だ。今回目立った0.1〜0.3秒の地震波で破壊されやすいのは、硬くてしなりにくい橋や道路だという。道路が寸断され橋も崩落したという被災地の状況とも一致する。・・・引用終わり 上の記事と下の記事。伝統構法関係者は、御用学者系列に近いと思われる学者が混ざっている事が分かるだろうか。”伝統構法の建物はとにかく壊れていてくれないといけなかった”と言いたい学者がいるようだ。太字の話をした人はまともだと私は思う。 ずっと書けなくている振動理論の中で書こうと思っていたのだが、ガチガチの剛構造の建物と違って、柔構造である伝統構法の建物は単純に震度だけで語れるようなものではない。ある部分は土壁のように重かったり少し硬さがあったりするし、梁、床面がどうなっているかでも違いは出るし、屋根はどうかなど、私はその複雑さが有利に働くことがあると思っているのだが、その部分によって波の伝わり方が違うのだ。伝統構法の建物については、こういった地震の周波数と加速度がどのような形で建物に入って、どのように各部分に伝わるかによって結果が変わってくるので、単純に「震度いくつだからどうなる」という言葉で語れるようなものではないという事だけははっきり言えると思っている。 だから今実験しようとしていて、来年出してくる設計法がどういうものか、もう見えていると何度も言っているのだ。伝統構法肯定派と言いながら、長所を否定するようなものとなり、自己矛盾を抱えることになるというのに、気づいていないのだろう。 柔構造の伝統構法の建物と、今の剛構造の建物とを一緒にして、被害が少なかったから震度を変更しようなどと考える学者がいること事態、この人たちは何を勉強している学者なのかと、驚いてしまうのである。公の場でコメントしてほしくない人だ。一般の人を間違った考えに持っていってしまう。 |
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