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help リーダーに追加 RSS 具体的な確認申請の現状と、何も行動しないで足を引っ張るベテラン伝統構法大工

<<   作成日時 : 2007/05/12 23:53   >>

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 伝統構法の建築確認申請について起こっている事を先にお伝えしましたが、もう少し具体的な事が解ったので、更にお伝えします。

 6月20日からの改正建築基準法の施行を受けて、すでに地盤調査も新基準が要求されていると書きましたが、それには、ボーリング調査が1箇所約15万円かかり、更に土の圧縮検査をしなければならず、それは1箇所2万5千円〜3万円で、何箇所かやる事になっており、すでにそれだけで数十万かかるそうです。そして、印紙だけでも30万円という数字が出てきており、構造計算費用を入れない状態で60万円以上かかる事になりそうです。その上、完璧な計算書作成にこれまでよりも多額の計算書作成費用が必要となるので、優に100万円を超える事になりそうなのです。その上、決められた書式の中で、今の木造の計算ではどうしても書けないところがあり、そこがどのように判断されるのかという問題もあるそうで、計算を受けてきてくれた人からは、「これでも通せればいいですが、これで通せないとなれば、もう僕にはできません」という話が出て来ています。

 関係者の皆様、このままでいいのでしょうか。ここまできても、伝統構法大工は何も行動を起こさないのでしょうか。先人達や、未来の人たちへの思いは何もないのでしょうか。
 影で国の批判をしても国の担当者だって動きようがないのです。国の中で国民の為に仕事をしようと思っている若い官僚がいても、左遷続きの誠実な官僚がいても、多くの人の声が上がる事でしか、彼らは動けないのです。

 私たちが伝統構法の建物を合法的に建てられるようにしようと活動してきた事に対し、ずっとこっそり違法のまま作ってきた先輩方から、「これまでもそうやってやってきたんだから、法律を変えようとなどせずに、これまで通り騒がずにこっそりやっていけばいいんだ」という考えを示す人がいました。ある伝統構法の建物の沢山残っている県の建築関係の部署にいる県庁職員も同様の考えを示して、自宅を御殿のような凄い伝統構法建築で建てた人もいます。

 構造計算偽装事件よりもずっと前に、私どもは突付かれそうなびくびくしなければならない経験をし始めており、壁量は足りていたものの金物は使っていませんでしたし、伝統構法は壁量計算で考えていくものではない、筋交い構法等剛構造のものとは全く違う構造だと解っていた事もあり「なぜこんな思いをしたまま伝統構法をやっていかなければならないのか。これではやっていけない。継承も発展もできない。」と立ち上がったのです。
 確認を通す方法としては構造計算しかありませんでした。だから一旦はそれに従った上で、法を変えてもらう為にものを言い続けているのです。構造計算以外の方法を要求しても、今でもその方法はないのです。その後偽装事件が起き、タイミングとしてはぎりぎりだったと思っています。細くても道は残ったのです。
 けれど、今度の改正で、その道はもっと細くなってしまい、もう切れるしかなくなっています。それでも、「合法」でやるしか、後世には残せないはずです。「こっそりやってきた」と言うけれど、結局こっそりしかやれなかったから、殆どが合法的な構法に変わってしまい、伝統構法技術は途絶えてしまったのですから、そんな無責任な言葉を吐き続ける人に振り回される気持ちになどなれません。「どうして先輩方は何もしてきてくれなかったのか」という思いが若い大工たちに強いのは当然でしょう。

 尺貫法についても永六輔が前面に立って活動してくれたようですが、前に出る大工がどうしていなかったのでしょうか。私は、それが気に入らない。
 この状況になってもまだ、「こっそりやっていけばいい」と考えている人たちがいるのに愕然とします。大工はずるくて子供のような人ばかりなのでしょうか。
 本当は、職人はそういう事ができない、そういう事に神経がいかないから技を磨く事に集中できる、と言えます。それを承知の上で私は尚言わせて頂きます。どこかの時点でどうしてもこれをやらなければならないからです。もう、これで動かなければ終わるのが見えてきているのですから、これをやらざるを得ないのは、今を生きている人たちではないでしょうか。

・・・心情吐露ブログになってしまってますね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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