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help リーダーに追加 RSS 住宅瑕疵担保責任履行確保法(供託金額・保険料)国交省に聞きました

<<   作成日時 : 2007/05/29 02:01   >>

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供託金の額(過去10年間に引き渡した新築住宅が対象でその戸数から算出)
瑕疵担保保証金の供託金の水準
供給戸数の累計(戸)・・・保証金の額の範囲・・・1戸あたりの供託金の額
        1   ・・・ 〜2,000万円以下・・・2,000    万円
     〜10   ・・・ 〜3,800万円以下・・・  380    万円
     〜50   ・・・ 〜7,000万円以下・・・  140    万円
    〜100   ・・・     〜1億円以下・・・  100    万円
    〜500   ・・・ 〜1億4千万円以下・・・   28    万円
  〜1,000   ・・・ 〜1億8千万円以下・・・   18    万円
  〜5,000   ・・・ 〜3億4千万円以下・・・    6.8  万円
 〜10,000   ・・・ 〜4億4千万円以下・・・    4.4  万円
 〜20,000   ・・・ 〜6億3千万円以下・・・    3.15 万円
 〜30,000   ・・・ 〜8億1千万円以下・・・    2.7  万円
 〜40,000   ・・・ 〜9億8千万円以下・・・    2.45 万円
 〜50,000   ・・・〜11億4千万円以下・・・    2.28 万円
〜100,000   ・・・〜18億9千万円以下・・・    1.89 万円
〜200,000   ・・・〜32億9千万円以下・・・    1.65 万円
〜300,000   ・・・〜45億9千万円以下・・・    1.53 万円
〜300,001以上・・・   〜120億円以下・・・    3.99 万円

例えば、年間10棟供給するビルダーは、初年度3,800万円の供託金が必要となり、その後一年ごとに供託金が増加します。10年後では100棟になりますので、1億の供託金が必要です。1棟あたり100万円の供託金の額になります。

これについて国交省に電話をすると、住宅生産課に回されました。
・・・「差別的でおかしい。こんな計算方法があるんですか」と聞くと
「あるんです。」との事。
・・・「なんで大手がこんなに安いんですか?私自身が大手の仕事をした事があるし、仲間もいるのでどんな仕事の仕方をしてるか知っているんです。大手の方が、一棟一棟丁寧に手がけている工務店よりも、欠陥住宅になる可能性が高いのに、まじめなところが大手の補填をしているような形になっているのは納得がいきません。」
「例えば、年間1棟建てる工務店の場合、その1棟が欠陥だという可能性がありますけれども、5万棟建てている所が5万棟全部欠陥という事はありませんよね。そういう事です。」
・・・「そんな計算はおかしいですよ。その1棟が欠陥でなければ0%という事だけれども、5万棟の所は必ず数%の欠陥が出るはずです。だとすれば、自動車と同じに、同じ保険料から始めたら、ほんの少しでも、次の年度の1棟の保険料は大手の方が高くなるはずです。保険の考え方というのはそういうものではないんですか。」、
「少ない棟数の事業者でも、欠陥を出す所がありますよ。」
・・・「確かに、そうです。でも多い少ないでは計れないはずです。それに、小さい所は、その1棟で終わってしまう可能性も高いんですから。」
「まぁ、確かに、業者の規模によって、例えば沢山作っているから欠陥が出るとか出ないとかは決められないという結果は出ているようですが・・・。中小事業者の方向けにには、保険もあるので、それでもいいわけですから。」
・・・「住宅保証機構のようなものですか?」
「そうですが、他にも色々あります。中小しか入れない安い保険もあります。ご存知ありませんか?」
・・・「知りません。住宅保証機構のだけは知っています。それでも、あそこも沢山造っている業者の方が保険料が安かったはずです。以前、県産材利用の利子補給制度を使った時に、この保険を使えと言う指定だったので、使おうとして、すごく高くて、棟数によっての差別があったのでよく知ってるんです。それでも、大手の供託の金額よりずっと高いですよね。」
「他にもJIOとか、○○(聞き逃しました)とかあります。保険料なども色々です。施行は2年後ですので、それまでに、国としても保険料などは検討していこうとしています。」
・・・「検討と言うのは、安くしてくれるっていう事ですか?」
「まぁ、そういった事も含めて、指導・・とか助成なども考えていこうとはしていますので・・・」
・・・「でも、この供託金は決まりなんですよね。」
「それはそうです。」
・・・「この考え方がとにかくおかしいですよ。私は伝統構法の関係ですので、この基準法改正で、確認を通すだけでも負担が大きくなってしまって大変な上に、またこの保険で、とんでもない金額になってしまうことになるんです。国はどうしてこういう小さな弱い所をいじめるかなぁ・・・・・本当に困ってるんです。どうか、本気で考えて下さい。そうでなければ仕事ができなくなってしまいますから。」
「この法律が決まったので、各社色々な保険が出てくるはずですので。」
・・・「車の保険のように、使わなければ安くなるっていうのも出て来るっていう事ですか?」
「そういうものも出てくると思いますし、こちらでも色々検討しますので・・・。」

という事で、2年の間に、保険の形が決まるようです

本日現在の保険料、
日本住宅保証検査機構(JIO)は、
 年間棟数は関係なく
 木造 1棟 延べ床面積 165uまで
 保険料(地盤調査・独自現場検査込 148,050円)
 これに、登録料31,500円(毎年の更新料26,250円)がかかります。

(財)住宅保証機構は
 年間引渡し戸数が多いほど安くなっており、
 大体の目安として 
 保険料(総工費X0.5189% 3千万円の家の場合 保険料155,670円)
    「現場審査」があるが、建築基準法に定められた中間・完了検査、建築士法に
     定められた工事管理とは異る
 これに登録料31,500円がかかります

というご説明を受けました。

 供託金は戻ってきますが保険は掛け捨てです。私自身が供託と保険をまだ正しく把握できていないのですが、一棟あたり乗せて行かざるを得ない金額で考えただけでも、どう考えても大手があまりに・あまりに有利だと思えてなりません。保険を使う必要のないまじめで小さな業者ほど損をする仕組みです。
 1棟をめぐるお客様がいて、その方は当然金額で検討をする訳で、そういった時に、「小さい工務店では余計なお金がこんなにかかる」という事になれば、それだけで検討対象から外れる可能性もあるのです。
 有名な○○○○ホームでは、欠陥補修で年間何億円もかかっているというのを聞いた事があります。こういう所はとてもいい制度という事になるのでしょうか。そして、大手が倒産した場合でも供託所(法務局)に集められた供託金から保証金が支払われるのでしょうか。本来なら払えきれないはずでしょう1棟15,300円しか支払っていないのであれば・・・納得いかないなぁ・・・。
 小さな所には到底この供託金を支払えるものではありません。どう考えても
1棟20,000,000円とか1棟3,800,000円とかいう数字と、
1棟15,300円
の供託金の差が、私には納得がいかないのです。

 そして伝統構法関係者としては、もっと切実な問題があります。この保険をかけるには、いずれも検査込みになっているのですが、仕様が決まっているのです。一般住宅では金融公庫基準です。以前もそうだったのですが、伝統構法基準(仕様)はまだないので、加入する事すら今はできないのです。けれども、基準=仕様が決まってしまう事の方が問題なのです。前にも書きましたが、伝統構法は仕様を決められてしまったら、その歴史を終えてしまう事になります。どこかの誰か(学者)さんの仕様で決まってしまえば、木がどうであれ、地域、気候風土がどうであれ、構わず一つに決められてしまうでしょう。ですから、伝統構法の場合の保険はどうしても、仕様を決めるのではなく文化継承発展の為に、特別な保険を作ってもらうしかないのです。検査はできっこないので、「なし」です。それか、自己責任という事で、「保険はなしで、業者が責任を負う」これの方がいいのではないかとも思うのですが・・・。

 建築士法も問題、建築基準法も問題、瑕疵担保法も問題、伝統構法関係者にとって、やらなければならない難問は、今このとき目の前に沢山あるのです。

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内 容 ニックネーム/日時
東京で町場の工務店(2代目)です。最近の住宅関連の動向にウンザリしています。建築士の資格もそうです。
よろずや
2008/06/26 16:46

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